ポリッスングについて

変化する自動車塗装と磨き

変化する自動車塗装と磨き

最近では見かけなくなりましたが、一昔の塗装は耐候性が悪く、メタリック車などはボンネットやルーフのクリア層が剥がれている車をよく見かけました。

当時は塗装が痩せないよう塗装を厚く塗り耐候性の悪さをカバーしていたようです。 厚く塗られたものの硬度は硬くなくレンズ作用で雨などの水玉がカラーベースを焼付けウォータースポットができやすかったようです。 塗装が厚くて柔らかい分、キズも付きやすかったですが、その分、磨きで取りやすかったようです。

磨きでキズが取れると言うことは塗装が柔らかいということです。

変化する自動車塗装と磨き

近年、自動車塗料は環境に対応することが世界的に強く求められており、大きく変わってきました。環境に優しいとされる水性化、粉体化に向け 積極的に開発が進んでいるそうです。

薄くて硬い塗装に変わってきています。擦りキズが付きにくい硬いクリアもあります。
粉体塗装は、塗料を20ミクロン程の細かい粉末状にして静電気でボディに付着させて熱を加えることで膜厚のある塗装面になります。

変化する自動車塗装と磨き

またソリッド、メタリック、パール・・・と種類がありますが、最近はソリッドもトップ層にクリア塗装が施されています。 車磨きの仕事は塗装の上塗りクリア層のダメージ(スクラッチ、線キズ、付着物)を研磨して、光の反射を整え美しくする作業です。

各メーカー塗装にそれぞれ特長がありますが、クリア層 30μ~40μ(メーカー、車種で異なります)での繊細な作業です。 薄くて硬い高性能な塗装技術に変わっていくなか、塗装の質感を損なわない塗装に最良な磨き技術が求められると考えています。

磨きの大まかな流れ

ファーストポリッシュ

ファーストポリッシュ

まず、シングル(一方向)に回転運動するポリッシャーでキズの研磨作業を行ないます。根気強く入念に磨きます。 一番時間のかかる磨き行程ですが、最も重要な工程となります。 磨き上がりはゆらぎ(オーロラ)の出ないように磨き面が平らになる イメージで丁寧に鏡面になるまで磨きます。

ミドルポリッシュ

ミドルポリッシュ

次にポリッシャーやバフの種類を替えてミドルポリッシュです。 この作業も入念にやらないと自然光(太陽光)でキズが浮かび上がってきます。

ファイナルポリッシュ

ファイナルポリッシュ

最後は再度ポリッシャーやバフの種類を替えてバフ目やオーロラを取り除き、平滑な鏡面に仕上げコーティングに最適な塗装表面を作ります。 大雑把な流れですが、ダークカラーですとなかなか一筋縄ではいきません。 テクニックと時間を最も要します。

ダークカラーの磨き

ダークカラーの磨き

ダークカラーの磨き 塗装面のコンデションのチェックを行ない、色んな照明を当てキズや付着物を磨いていきます。 完成度が悪ければ自然光の下に出すと磨きムラ(オーロラや線キズ、バフ目)は、はっきり浮かび上がってしまいます。

磨きの道

磨きの道

完成度の高い磨きを追及する上で道具にはこだわります。 研磨から最終仕上げする工程で磨く行程や部位、キズの程度によって道具も替わります。

作業内容に応じてポリッシャーも替えるのですが、ポリッシャーは自分に合った機種でも使い勝手よく改造することがあります。                 

磨き後はコンパウンドや磨きかすを洗浄機で洗い流します。

磨き後はコンパウンドや磨きかすを洗浄機で洗い流します。

カービューティ・ファクトリーでは磨き後、必ず洗い流します。 そのまま、エアーで飛ばしてコーティングに入るところもあったり、磨き粉の出にくい1工程仕上げのコンパウンドを使うところもありますが、
殆どがキズを研磨する力が弱く、キズを油分や樹脂系で隠してしまうその場しのぎのものが多いようです。水洗いすればキズが元通り出てきます。

ポリッシャーの回転で磨いておりますので摩擦で車ボディには静電気が発生して磨き粉やほこりを吸いつけてしまいます。特にパネルの隙間に入り込んでいる磨き粉は厄介です。

CBFの磨きあれこれ

  • 新車のボディでもラップガードの糊あとや付着物、油分が付いています。 これらを除去してコーティングしないと密着性が弱くなり持続性は期待できません。
  • 塗装面がだいぶ白く酸化しています。ウォータースポット・イオンデポジットも見うけられます。 ウォータースポットで表面が凹んでいるところは、磨きでは限度があります。
  • 平滑にするには経験、技術と何といっても忍耐力です。 想像される以上の工程、時間がかかります。
  • ボディが黒色で垢や汚れが目立ちませんがバフにコンパウンドを付けて磨くと汚れが付いてきます。 この汚れがクスミの原因です。洗車シャンプーでは落ちません。
  • 線キズを確認しながらポリッシュしていきます。黄色系の照明を照らしてボディの状態をチェックすると 自然光では判らなかった拭きキズやシミがはっきり見えてきます。
  • 長年の経験は自分の培った勘だけで判断してしまいがちですが薄いクリアな膜だけに正確な判断が必要です。 塗装の膜厚計並びに光沢計も取り入れ確実な磨きを施しています

コーティングBefor After

before after

妥協したところがフィニッシュですから、結果が塗装面に諸に映しだされ評価されます。 何年やっても満点が付けれません。30年近くやっていますが、限りあるクリアコート層の約30ミクロン前後膜を相手にだけに日々挑戦しております。 幾重もの工程で磨き込み、それでもより高度な美しさを追究してお客さまに本当の美しさをご提供していきたいと考えています。

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